このケースは冷凍庫がえないという事でのご依頼です。設定-20度の冷凍庫が、-7度までしか冷えていませんでした。庫内を覗くと霜が重なり氷の塊ができていました。これは非常によくあります。冷えない原因はまさにこれです。

冷気が出る所を氷が塞ぎ冷気循環が悪くなっている状態です。

カバーを外すとエバポレーターという物が見えます。ここが冷え、ファンで冷気を送ることで冷凍庫全体を冷やしています。ここも真っ白な氷でおおわれていました。この状態では全く冷えないので、この氷を溶かします。霜を溶かして、水気を取り作業完了です。

冷凍庫に物を入れる際は、水気が多いとこのケースのように、冷却器部分が氷りの塊にない、冷気循環せず冷えなくなります。段ボールのまま冷凍庫に食材を入れたりするのはタブーです。また、冷蔵庫もできるだけラップなどを使用することで、このような不具合が起こりづらくなります。

冷蔵庫の冷えが少し悪いとの事でご依頼いただいたケースです。扉の開閉をしない状態で、いつまで経っても、8℃以下になりません。長年使っている古い機器は、多くの場合ガス漏れの疑いがあります。ガス圧を測定するとやはり、圧が低いよう。このメーカーのこの機種は、チャージポートというガスの補充などをする口元がついていないので、後付けの物を取り付け、そこから、冷媒ガスの補充します。コンデンサーの温度や、電流値を見ながら作業し、時間はかかりましたが、５℃まで冷えるようになりました。

15年以上も前の機器なので、コンプレッサーの能力もだいぶ落ちてきています。微量ながらガス漏れをしているので、応急的に補充をしましたが、R22という冷媒ガスで、一世代前の冷媒ガスです。

2020年には完全製造中止なので、最近の冷蔵庫などの冷機器は、もうR22は使用されず、R134a,404Aなどの冷媒ガスが使用されています。

この機器のガス漏れ修理を行うよりも機器を新しいものにした方がいいので入れ替え提案をさせて頂きました。

もちろん兼八産業では厨房機器修理・メンテナンス以外に、厨房機器の入れ替えも承っております。

このケースはテーブル型冷蔵庫の庫内にあるファンモーターの交換を行いました。

古くなると常に回っているファンの劣化も相当なものになります。ビスで固定されているので、取り外し、電源を切った上で配線も切り、新品に交換。配線もつなぎ完了です。

この機器では、2個ついていますが、１個や３個のものもあります。１個でも悪くなると冷えにくくなったり、霜がつきやすくなるので、かなり重要な部品です。

異音など出てきたら、止まる前に早めに交換することをお勧めします。

パッキンが変形したり・破れがあると最悪冷気が逃げて冷えない事もあります。

このケースは、変形が激しく、扉を閉めたつもりでも完全に閉まっていない・隙間ができているというドアパッキンの不具合の事例です。

経年劣化によるドアパッキンを新しいものと交換しました。長年使われていたパッキンはカチコチに固くなり、その機能を果たしません。

扉の閉まりが悪かったので、調整もして完了です。冷えも戻り、問題解決しました。

このケースは、ドロワーテーブルのパッキン交換です。

このタイプは、溝にはまっているだけではなく、リベットで固定してあるので、交換が大変です。しかも、１つの扉に対して10個以上リベットが打ってあります。

作業時間は通常のパッキン交換の3倍以上かかります。

コンデンサーが汚れると冷却能力が著しく低下する場合があります。

機器にも負荷がかかるので、汚れが酷い場合は清掃をお勧めします。

＊負荷が減るので、電気代の節約にもつながります

冷蔵庫のコンデンサーの汚れと同じく、コンデンサーファンの動きが悪くなると冷えなくなります。

このケースは10年もの間、何度も動いて・止まってを繰り返したコンデンサーファンなので相当にくたびれていました。

ファンが劣化して擦れるキュルキュル音もするほどでしたが、モーターを交換し、異音もなく快調に復活しました。

音が鳴り始めて、急に音がしなくなったら、動いていないことも多いのですぐにご連絡ください。

音が出たら、もうその時点で交換をおすすめします。