このケースの結露の原因は、上部のグリスフィルタにスチコンの排気があたっていたのが結露の原因。

スチコンのスチーム運転時に排気筒からスチームが出ます。当たり前ですが、排出されたスチームがグリスフィルターに直撃して結露して、水滴がボチョボチョと垂れていました。

現場のシェフと相談し、使いやすいよう、細かなご要望を反映した特注排気筒を自社工場でつくり、設置しました。

このケースはスチコンのドアパッキン（正式名称：ドアガスケット）の劣化が原因の蒸気漏れでした。スチコンはスチーム調理から高温の調理まで１台でなんでもこなせる万能調理器ですが、温度帯が広いので、パッキンの劣化は比較的早いです。

今回もドアガスケットが劣化し割れ蒸気漏れしている状態でした。部品の交換自体は、はまっているパッキンを取って付けるだけですが、このドアガスケットは、上下の方向が決まっていて、小さい穴がある方を下に取り付けなければなりません。意外に専門的かもしれません。

新品に交換し、蒸気漏れなどの確認をして作業完了。取り付けてから、ドアの閉まり具合など調整が必要な場合があることもありますので、もし作業される場合はご注意ください。

今回は3つあるダイヤルの一番下が温度調節のダイヤルで、少し回しても一気に温度が上がってしまい、こまかな調節が出来ませんでした。

基盤についているダイヤルを良くみてみると、ハンダ付けの所が切れそうになっていたため、応急的にハンダ付けしてみましたが変化はありませんでした。

ダイヤルだけ部品が出ずに基盤ごとの交換になると思いきや、ダイヤル単品で部品が手に入るとのこと。基盤一式とダイヤルのみではかなり金額に差が出ます。メーカーや部品によっては一式交換になることもありますのでまずは症状を見てからのご相談になります。今回はダイヤルの交換をして作業完了です。

エラー内容は、「給水異常」でした。この場合、給水回路やセンサーを見ていきます。色々とみていくと、スチームタンクに水が入っていません。

今回の原因はこの給水電磁弁でした。電気信号を受信しても弁が固着してしまい動作をしていないのが原因。

部品の交換を行い、スチームタンク内に水が入っているのを確認して動作確認を行います。エラーも解除され、調理も問題無く行えるようになりました。

エラーの29が出て調理ができないという依頼です。このタイプのタニコーのスチコンのエラー内容は給水論理異常です。

低水位センサーが感知していないのに、高水位のセンサーが感知したときに出るエラーです。水位センサーを外してみると樹脂部が割れていました。割れている隙間から湯気が入り、誤作動を起こしていたことが考えられます。

応急で中古部品を取り付け部品手配後修理します。新しいセンサーも少し形状変更していました。（黒い方が新型）交換後はエラーも出なくなり、安心して使って貰えます。

エラーが出ても使える時もありますが、大事になる前に見たほうが賢明です。

スチコンから水漏れがあり、スチーム運転の立ち上がりも遅いという依頼でした。

タンク内を覗くとスケール（カルキの結晶）がビッシリです。このスケールが付着していた状態が続いたせいでタンクが割れてしまい、水漏れを起こしていました。ヒーター回りにもスケールが酷く、スチーム運転もうまく行われていないような状態です。

タンクと周辺のスケールの酷い部品の交換後は水漏れが収まり、温度上昇も良くなって正常な動作へと戻りました。ラショナル製ではクリーンジェットという、機器が勝手に洗浄をしてくれる便利な機能がついています。適切な洗剤の量まで教えてくれるのでその説明を行い作業完了です。