揚げ物調理に使用するフライヤーの安全装置のお話です。

普段何気なく使用している機械も、構造を知っているといざというときに何かと便利です。

最近は電気を利用して加熱する電気フライヤーも数が多くなってきましたが、今回は昔ながらのガス式です。

 

フライヤーにはメーカーにもよりますが、2つほど安全装置が使われています。

①サーモカップル

②ハイリミットサーモ

の2つです。

 

①のサーモカップルは種火の保持を確認する部品です。

種火の温度を拾っており、種火に常に当たり続ける部品なので定期的なメンテが必要な部品です。

種火が点火していないことをこのサーモカップルが検知すると、ガスの供給を遮断します。

種火が点火していない状態でガスが出っぱなしだと非常に危険なのでとても重要な安全装置です。

 

②のハイリミットサーモは油の温度が上がりすぎるのを防ぐ部品です。

槽の中に感熱部があり、油の温度を直接拾っています。

何らかの理由で温度調節が機能しなくなり油が高温になりすぎてしまうと、火災や事故などの重篤な原因になってしまいます。

そのような状態を防ぐため、一定の温度以上になると強制的にガスの供給を遮断し使用できなくします。

またあまり知られてないですがハイリミットサーモにはリセットスイッチが付いており、誤作動が起きた際には手動で解除することができます。

赤いボタンのような突起を押し込むとリセットが掛かるので、誤作動の際は一度試してもいいと思います。

場所は型式・年式によりさまざまですが、本体に注意書きがされていることが多いので一度探しておくと何かと便利かもしれません。